「飲む」ことは「噛む」ことの始まり
離乳食へスムーズに進むためには、授乳期に大きなポイントがあります。
その一つは、「保護者の姿勢や抱き方」です。
SNSなどでたびたび見受けられるのは、赤ちゃんが哺乳瓶を持てるようになった頃。
可愛いからと体勢を寝かせたまま赤ちゃんに哺乳瓶を持たせて飲ませている様子です。
自分で一生懸命飲んでいる様子は可愛いかもしれませんが、
唇や舌にうまく力を入れることができず、ただただ流れてくるミルクを飲み込むのに必死な状態です。
気管に入ってむせやすい姿勢でもあり赤ちゃんは苦しいですし、
耳にミルクが流れて中耳炎になってしまうリスクもあります。
授乳時は「60度抱っこ」と言って、赤ちゃんの身体を60度くらいに傾けた横抱きが理想的です。
しっかり唇や舌を使って、飲む力を育て、その後の離乳食へつなげていきましょう。