ペットボトル症候群に注意!
こんにちは、歯科医師の宮山です。
先日、Yahooニュースに「ペットボトル症候群」の記事が載っていました。
本日はそのことについて、歯科の観点もふまえてお話しします。
暑い夏になると、汗をかき、喉も渇きます。
そこで、ジュースや甘い炭酸飲料、スポーツドリンクなど等を含むソフトドリンクを多く摂取すると「ペットボトル症候群」という、糖尿病と同じ状態になってしまいます。
のどが渇いた際にソフトドリンクを飲むと、飲料中の糖によって血糖値が上がり、そうするとのどが乾き、また何か飲みたくなるのでソフトドリンクを飲む、、、いうように、のどが渇いたことでソフトドリンクを飲み続けてしまうと、高血糖の状態が続き、ペットボトル症候群の症状が現れます。
具体的には、のどが渇く、尿量が増える、だるい、疲れやすい、イライラする、吐き気がするなどです。
また、ソフトドリンクを何回も飲んでいる状態は、おやつなど食べ物をちょこちょこ食べしてしまっている状態と同じで、むし歯になりやすいお口の環境を作ってしまっています。
上の図のように、ちょこちょこ食べをしていると、お口の環境が酸性に傾き、その酸によって歯の成分が溶け出し、唾液が歯を再石灰化する時間が取れず、むし歯になりやすい状態を作るのです。
では、のどが渇いた時、何を飲めば良いのでしょうか?
水分補給は、糖分が含まれない水かお茶をこまめに飲むのが良いでしょう。
お茶にカフェインが含まれていると利尿作用で水分が体外に出されてしまうので、麦茶などが理想的です。
暑い夏に水分補給はとても大切です。
何を飲むか?もとても大切になりますので、上手に水分補給をして、暑い夏を乗り切りましょう!
〈参考文献〉
・ペットボトル症候群の記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/ccb16d33a8c2cf325e0bff0b8f6666150bd3e754
・ペットボトル症候群について(奈良県医師会):https://nara.med.or.jp/for_residents/5911/
・正しい水分摂取について(全国健康保険協会):https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/tottori/cat070/2017042501/2019042401/2019042402/2019070201/