低ホスファターゼ症(HPP)ってご存じですか?
こんにちは、歯科医師の宮山です。
本日は、先日の小児歯科学会でも取り上げられていた、「低ホスファターゼ症(HPP)」についてお話します。
HPPとは、強く健康な骨を作るために必要な「アルカリホスファターゼ(ALP)」という酵素の働きが悪くなったり、働かなくなったりするために起こる病気です。
様々な型がありますが、歯科では歯が早期に脱落することで発見されることがあります。
1〜4歳までに多く見られ、歯の根っこが長いまま早い時期に抜けてしまいます。
その他に、歯周病に似た症状が出ることがあります。
治療には、「酵素補充療法」と「対症療法」の二つがあり、足りないALPを補う治療や、症状を抑えたりやわらげたりする治療があります。
酵素補充療法は比較的新しい治療法になります。
もし、歯をぶつけたりしていないのに、急に乳歯がグラグラして抜けてしまったなどの症状がありましたら、早めに歯科を受診してみてくださいね!
【参考文献】
低ホスファターゼ症(HPP)の患者さんとご家族のために
https://strensiq.jp/-/media/strensiq_jp/pdf/hpp.pdf