ご存知ですか?「口腔育成」
歯並びが悪い原因をご存知ですか?歯並びが悪くなる原因は、「遺伝」 が 30%、「口腔機能」が 70% と言われています。
最近の子ども達は、食べ物をよく噛む、うまく飲み込む、話すといったお口の機能(口腔機能)の発達が弱いことがあります。また、口呼吸をしていて呼吸機能が低下していたり、正しい姿勢を保てないといった機能の異常もみられます。このような機能の低下は、子供たちの成長に悪い影響を及ぼします。
厚生労働省は、保険診療で「口腔機能発達不全症」を新たな病名としてその対策を始めたところです。
堀元歯科医院では、以前より口腔機能発達育成を取り組んできましたが、センター北こども&ファミリー歯科クリニックを開設して、「口腔育成」をさらにすすめています。
当院の歯科衛生士が2018年に歯科専門誌に寄稿したように、当院の取組は歯科界でも先駆けたものですが、患者さんにご理解頂けるのが大きな課題です。
25年前に、スウェーデンでおこなわれていた「予防歯科」を始めたときに、「なんで歯を削らないんですか?」との疑問を患者さんから頂きましたが、年月がたち今では当たり前となっています。
この「口腔機能育成」は、歯科医師にもまだまだ理解されていない分野ですので、一般の方に普及するのには時間がかかりますが、一歩一歩すすめていきたいと思います。